草だんご

ほんとうは君に
草だんごが今でも似合うはずだ
おみくじをひいてみたり
少し華やいで手相を見てもらい
娘のようにはにかんでごらん
コンクリートの中の
毎日の生活の庭に
たくさんのものを埋めてしまった
あの頃の優しさと微笑みと
そしてなによりも稚気・・・
もう一度あの頃のように
肩をぶつけて歩きながら
口いっぱいに草だんごを頬張ろう
多分それだけで
ぼくらは幸せを頬張れる<柴又・葛飾区>