陽だまり

恋人たちは振り向かない
公園のその先には
賑わう街があるのだから
誰も気がつかない
陽だまりにさむざむと
立ち尽くしていた娘に

親子連れは仲良しで
笑いこぼして歩いていく
赤い実をくわえた小鳥にさえ
誰も気づかない
待ちくたびれた娘の涙を
くわえて飛び去ったのに

幸せと不幸が
いつも一緒になる陽だまりに
今日も誰も気づかない