夢の橋

歴史が夢を見ていた頃は
あなたは生まれていなかった
歴史が悲哀をうたったころも
あなたは生まれていなかった
それなのになぜ
あなたはこの橋が好きなのか

橋自身の思い出も
幸せだった時代にも
深い緑を染める木とも
何一つ関わりがないのに
あなたはこの橋がすきなのか

そしてあなたは微笑んでいう
何もしらなくても
この橋はとても可愛いから
まるで夢の橋だから、と<皇居・二重橋>