明日になあれ

まねのできない優しさで
若い父と母は子供を見つめる
池を映す瞳の色には
暮らしを思いわずらう気配もなく

まねのできない賑やかさで
少女たちがさえずりあう
豊かな未来が待つような
とりとめのない急ぎ足

寒い春の日差しにさえ
日焼けしそうな気がするのは
何かしら心が裸になって
公園を駆け回るせいらしい

だれもかれも幸せになあれ
だれもかれも昨日を忘れ
だれもかれも明日になあれ